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坂道の街

今日は、作り話を一つ。


夜。

坂道の街を歩いていると、ピアノの音が聴こえてきた。

迷路のように入り組んだ道。


笑い声が溢れてくる。

シチューの匂いが流れてくる。


犬の鳴き声。


灯りのともる、家々。


猫が通り過ぎる。


いくつか曲がり角を曲がる。

小さく開いた窓から、ピアノの音。


揺れるレースのカーテン越し、こっそり覗いてみる。


弾いているのは、金色の髪をした男の子。

しなやかな、白く細い指。

流れるように、泳ぐように。

桜貝のような爪は、時々、金色になったり、銀色になったり。


強く吹いて来た風。

気を取られた途端、半透明の男の子は、消えた。


窓の下、暫く待ってみたけれど、男の子は戻っては来なかった。


また、坂道の街を歩き出す。

ピアノの音が微かに、聴こえ出した。

今度は、頭上から。


見上げると、満月の夜だった。



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今日も一日、良い日でありますように。


旧暦 六月十六日

望月





。。。。。。。。。。


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ピアノの音は、星々の囁きのようだと思う。

風の音や水の音、土の音、草花の息などにもなるけれど。

私の耳には、それらさえ、星々を通した音に聴こえる。

喧嘩するわけではないけれど、どんなものとも混じり合わない音。

音の持つ境界。

境界を持てるということは、美しいなと思う。




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曇天の下で

まとわりつくように、じめじめとした感じ。

この時期、ちょっとしたものを艶やかに感じる。

抜けるような青空の下では、気がつかないような些細なもの。

そんなもの達が、生き生きとして感じられる。

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嫌いな季節ではない。
けれど、体は少し、しんどいな。

重いほどに水分を含んだような、空気。

ざるうどんを作ってみようか。
ざるに上げてお水を切る。

何を一緒に切ったのだろう。
息がしやすくなる。

お葱もたっぷり刻んで。
干して残しておいた、烏賊耳を炙って、箸休めに。


これで、曇天の下、小さく光るものを探しに行ける。



今日も一日、良い日でありますように。



旧暦 六月十五日

月の頃





。。。。。。。。。。

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行きたい所がわかってる時。
道がなければ、作ろうと思えるほど。

行きたい所がわからない時。
立派な道があっても、足が進まない。

無理することもないかな、と思う。

行きたい所できるまで、立ち止まってる所でのんびり。

風が来た方向に、思いを馳せてみたり。
風が過ぎ去った方向に、心を走らせてみたり。

この場所で咲いてるものに、目をやったり。

進みたいなと思い、足がうずうずしてくるまで。




お膳布巾

きゅっきゅっきゅっと、お膳布巾で机を拭く。

気持ちがいい。

砂のお城を建てる前、砂を均す時のように。

何かを始められるように。

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新しくしたい気持ちがあるなら、いつでも新しくできる。

砂の上の世界。机の上の世界。

毎日の暮らしも、きっと。

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泳がすように。

お膳布巾と一緒に、洗えてるかな、自分も。



今日も一日、良い日となりますように。


旧暦 六月十四日

待宵月





。。。。。。。。。。


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くつろぎたい。
心から。

なのに、どこかがくつろげてない。
何故かな。

たまには、自分に強制してみようか。

くつろぎなさい。
心から。

肩の力を抜いて。
くつろぎなさい。

自分の声にだけ、耳を澄ましなさい。

くつろぎなさい。
心から。




句に遊ぶ

六月の氷菓一盞の別れかな 中村 草田男

眩しい、白シャツ。
日陰のように艶やかな、黒ズボン。
縁台に置かれた、氷菓子と学生帽。

男子と男性のあわさ。

話しに熱中したり、心地よい沈黙が流れたり。

二人の姿が目に浮かぶ。

懐かしいな。
毎年毎年、思い出す空想上の二人。

蝉の声。
時折流れる涼やかな風。

あちらとこちらが、混ざってゆく。

新暦六月、瑞々しく思えるのも好き。
旧暦六月、色濃く思えるのも好き。


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同じ風の中にあるような気がする、お水に晒したお大根。

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六月の氷菓は、アイスクリームらしいけれど。
私に浮かんだのは、かき氷。

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お布巾を手に、空想の中、遊ぶ。

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今日も一日、良い日でありますように。



旧暦 六月十三日

土潤溽暑 (つちうるおうてむしあつし)

十三夜





。。。。。。。。。。

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本当にしたいこと。

それが本当にしたいことなら。
どんなに無駄なことでも、よい。

本当にしたいことを知っているのは、自分だけ。

本当にしたいことと、していることが、同じ。
そんな風になれば、いいな。




実りは叡智

物干しの二本のオクラ。
黄色いお花もかわいいけど、実ってくれると特別嬉しい。

そろそろ、明日くらいには採ってもよいかな。
なんて思える時は、特別に嬉しい。

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採り入れ前の夜。

お月さま、きれいに見えると、前夜祭のよう。
食べると、弾むようにきらきらした気持ち。

お月さま、見えない夜は、優しい土に包まれているみたい。
食べると、守られているような、大きな安心感。

本を読むように、空を見上げる時間も、いただく。

そう言えば、オクラを知ったのは、大人になってから。
子供の頃の食卓にはのぼらなかった。
衝撃的だったなあ。
切り口可愛くて、食べてみると、ねたねたして。

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今日も、とても暑くなりそう。
夏、まっただ中。

良い一日と、なりますように。





。。。。。。。。。。

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昨日、土鍋を焦がしてしまった。
よく、金たわしで、力まかせにゴシゴシ取るのだけど。
昨日は、夜も遅かったので、お水をはって重曹を入れておいた。

朝起きると、お水と重曹がしておいてくれたことが見える。
スポンジで簡単に落とせそうに見える。
そして、それは本当に簡単に落とせる。

お水と重曹と繋がる。
お水と重曹と私。
大げさだけど、この繋がった感じは、とても静かな気持ちを運んでくれる。




茗荷

祖母の庭の茗荷。

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祖母の庭には、いろんな小さな生き物がやって来る。
だから、縦半分に切って、お水に漬けて洗う。
昔、叔母に教わって以来、律儀に守ってる洗い方。

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きれいに削れた時は、嬉しい。
粉々になった時は、面白い。

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細かく刻んだ茗荷と。

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お醤油で和えた、深まった色。
ときめくほどに。

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花一輪。


今日も、良い一日でありますように。


旧暦 六月十一日

十日余りの月


 重ねてもすずしかりけり夏衣
    薄きたもとにやどる月影 摂政太政大臣





。。。。。。。。。。

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美味しいものを食べる。
お気に入りのものを手にする。
美しいものと触れ合う。
優しくされる。

幸せだな〜と思うことは、あちこちに。

中でも、飛び切り幸せだなと思うこと。
自分のしたことを愛せる時。
自分で作り出せる幸せ。

人の脱いだ靴を揃える。
目についたゴミを拾う。
ただの自己満足。
それが、不思議なほど、幸福感に包んでくれる。

こんなに、簡単なこと。
なのに、私には、どうして難しいんだろう。

自分のしたことを愛する。
自分の愛することをする。
それだけが、全てになればいい。

やっぱり、難しいな。

自分の嫌なことは、簡単に出来てしまうというのに。


けれど、きっと、気づくということから、はじまる。
何もかも。




目玉焼き丼

小さなご報告。

昨日のお玉さんとオクラ。
丼にしました。

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湯がいたオクラと、蒸した南瓜を添えて。
目玉焼き丼。
お醤油をたらりと垂らして。
ささやかな、夏の土用のごはん。

旧暦 六月十日

お昼まわってしまいましたが、今日も良い一日でありますように。





。。。。。。。。。。


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飛ぶ

忘れてしまっているだけで、本当は自由。
飛べるほどに。
それを思い出せるような、そんな日。

飛ぶために、まずは、足元しっかり立ちたいな。

そうすれば、自由であること、思い出せるかな。


お昼仕事、足を、その下の地を、感じながらしてみよう。




夏の土用

優しい心の込もったお便りをありがとうございます。
とてもとても嬉しくて、何度も何度も読ませていただいています。
お一人お一人にお返事できなくて、本当にごめんなさい。
どうか、螢籠をお返事代わり、お便り代わりと、させて下さい。


土の気、盛んになる日、土用。

鰻、高くなりましたね。
我が家には、少し手痛い出費。
今年は、お玉さんにしておきます。

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大きそうなのを選んで、土用気分です。

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今朝は、オクラも二本採れました。

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何を作ろうかな。
楽しみな気持ちが、湧いてきます。
一度、器やざるに入れた食材は、特別な気がしてくるから不思議ですね。
向き合うって、こういうことなんだなと、実感。


今日も一日、良い日でありますように。


旧暦 六月九日

弓張月 


 天の海に雲の波立ち月の舟
    星の林に漕ぎ隠るみゆ 人麻呂


。。。。。。。。

色が好きだと言って下さった方へ。

色は、暮らしの中に満ちていて、どんな色もとても生き生き。
瞬間瞬間に出会う色。
受け取りながら、時間は明日へと流れてゆく。

日が当たったり、影がさしたり、風が何かを運んできたり。
お台所で手にするもの、表をゆく乗り物、歩く人の服。
朝から夜へ。月星。

それだけで充分なはずなのに、私は弱いですね。
毎朝、色を選んでいます。
その色に、支えられ、助けてもらっているような気がしています。
満たされるような気持ちに、とても安心感を覚えます。

ただの気のせいなのでしょう。
それでいいと思っています。
難しく考えないで、自分の心の喜ぶことを。

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一日、机の前にぶら下げておき、明くる日に栞として使っています。
そして、明くる日の終わりに、感謝をして手放します。




花一輪

ただいま。

一度、灯りを落としましたが、また灯します。
暗い中、何度も何度も来て下さっていたのですね。
本当にごめんなさい。

今朝、来てくださることを思いながら、心ばかりですが、色を選んでみました。
紫。
手放したいものを消し去っていってくれる色。
不の感情、体の痛み、そんなものが少しでも軽くなりますように。

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色をつかった後、筆を洗ったら、空色になりました。
雨上がりの空を思い出します。

私も、洗い流します。

今日もお台所で、洗い物と一緒に。

雨上がりの空のように、なれるでしょうか。

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今日も一日、良い日でありますすように。



大暑
暑気至りつまれたる時節なればなり

桐始結花
きりはじめてはなをむすぶ

旧暦 六月八日


桐の花帰りは忘れ通るなり 松沢 椿山


雨の中より

感謝を込めて


 短夜




雨になる朝

旧暦、六月七日。

六月 (未=果実が熟れはじめ、滋味を深めてゆく月)


水月、水無月、弥涼月、涼暮月、風待月、常夏月、鳴神月、鳴雷月、松風月、蝉の羽月。

好きな月名。

並べて、眺めてるだけで嬉しくなります。


小暑

鷹乃学習 (たかすなわちわざをならう)

二十四節気と七十二候。

毎年、同じにまわって来るのに、いつもいつも新しい気がします。

特別な人から、お便りが届いたように、喜びで満たされます。

まるで季節と文通しているようですよね。


今朝のお茶。

黄金桂。

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こちらは、今にも雨が降り出しそうです。

ゆっくりしている間に、蝉の声が勢いづいてきました。

お寺の鐘も鳴り終わっています。


一日がはじまってゆきます。

今日も良い一日でありますように。





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